086154

【喘息】「寒暖差アレルギー」はアレルギーではない?


喘息持ちは、急に寒くなったりすると喘息発作が出る、という人も多いと思います。
気温差で鼻水、蕁麻疹、喘息発作が出る、という症状を「寒暖差アレルギー」と言っている人も多いと思いますが、寒暖差アレルギーは病名じゃないというのは、あまり知られていません。

医学的には、「本態性鼻炎」「血管運動性鼻炎」と言います。

症状があるのになぜアレルギーじゃないのか、と言うと、症状のメカニズムがアレルギーとは違うからです。


「アレルギー」とは?

そもそも「アレルギー」とはどんな状態なのでしょうか。

ハウスダストやペットの毛などのアレルゲンが体内に入ると、体の中の免疫が過剰に反応してアレルギー反応を起こす、という風に理解している人は多いと思います。
まぁそれだけわかっていれば大体はOKなのですが、もう少し詳しく説明してみます。

アレルゲンが初めて侵入すると、体の中ではアレルゲンを「異物」として認識し、体を守ろうとする準備をします。これを「感作」といいます。
感作の状態ではまだアレルギー反応は起こりませんが、アレルギー反応を起こす準備が整っている状態になります。
その状態で2回目のアレルゲンの侵入があると、体が「またアイツが来たぞ!!」と過剰に反応し、炎症物質を放出することでアレルギー反応が起こります。

ざっくり説明しましたが、順番を追って説明しますね。


アレルギーのメカニズム


1、アレルゲンが体内に侵入する
アレルギーの原因となるものをアレルゲン(抗原)と言います。
ハウスダストやダニ、カビ、花粉、食物など人によってさまざまなものがアレルゲンとなり、何に反応するのかはその人によって違います。
侵入経路は様々ですが、呼吸として吸い込む吸入、触ることで肌につく接触、食べたり飲んだりする食物と、アレルゲンによってさまざまな侵入経路があります。

2、アレルゲンが異物として認識される
体内に侵入したアレルゲンは、樹状細胞にくっついて「異物だ!」と認識されます。
そして異物がどんな形で、どんな弱点があるのかなどを、ヘルパーT細胞へと伝えます。
*「樹状細胞(じゅじょうさいぼう)
免疫細胞である白血球の一種で、皮膚や鼻腔、肺、胃、腸管にあって、樹のように周囲に突起を伸ばした形をしている。
入り込んだ異物にくっつき、異物の特徴を他の免疫細胞に伝える働きがある。

*「ヘルパーT細胞」
免疫細胞である白血球の一種で、樹状細胞からの情報を受け取って、攻撃の戦略を立てて指令を出すリンパ球。

3、IgE抗体が大量に放出される
情報を受けたヘルパーT細胞が、B細胞を刺激して「敵をつかまえろ!」という指令を出します。
指令を受けたB細胞は、敵の情報をもとに特別なたんぱく質であるIgE抗体を大量に作り、血液の中に放出します。
*「B細胞」
免疫細胞であるリンパ球の一種で、抗体を産生・分泌をする。
一度抗原(アレルゲン)に反応したB細胞の一部は、抗原の記録を持った「記憶B細胞」として体内に残り、ふたたび抗原が侵入した時に素早く抗体を産生することができる。

4、アレルギー反応が起こる準備ができる
B細胞が大量に作り出し放出されたIgE抗体は、この時に侵入してきたアレルゲンの情報をもとに作られているので、そのアレルゲンにのみ使える抗体です。そのため名前も「特異的IgE抗体」と言います。

IgE抗体は、マスト細胞の表面にくっついて、次にアレルゲンが侵入してくるのを待ち構えます。この状態を「感作」といい、この段階ではアレルギー症状は出ません。
*「マスト細胞」
肥満細胞とも呼ばれる、炎症や免疫反応などの重要な役割があり、肥満とは関係がない。
マスト細胞の中にはヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質が入っており、IgEに抗原が結合すると活性化することで内容物が放出される。
放出されたヒスタミンやロイコトリエンは、気管支平滑筋収縮作用、血管透過性亢進作用、粘液分泌作用などがあり、アレルギー反応を引き起こす。


5、アレルゲンが再び侵入する
アレルゲンが再び侵入してきます。

6、アレルゲンがIgE抗体とくっついて炎症性物質が放出される
マスト細胞にくっついて待機していたIgE抗体にアレルゲンがくっついて、「またアイツが来たぞ!」とマスト細胞に指令が出ます。
すると、マスト細胞はため込んでいた炎症性物質であるヒスタミンロイコトリエンを放出します。

その結果、アレルギー反応が起こる、というのがアレルギーの仕組みです。


このように、アレルギー反応には免疫機構が関わってきます。
しかし、寒暖差アレルギーの場合は「アレルゲン」がそもそもないので、アレルギーではない、と言えるわけです。


「寒暖差アレルギー」は「神経反射」

免疫機構が関わらないのに、アレルギーのような症状が起きるのは何故でしょうか?

そもそも、冷たい外気に触れた時に鼻水がでる、と言うのは珍しいことではありません。
寒暖差アレルギーが無くても、寒い外に出ると鼻水が出た、という経験をした人は多いでしょう。

寒さのような刺激が鼻に入り、神経を介して脳に伝わり、神経を介して鼻症状が起きることを「神経反射」と言います。
似たような事例として、からいものや熱いものを食べた時に鼻水がでる「味覚性鼻炎」も、神経反射によるものです。

また、寒暖差アレルギーの原因は明らかにされていませんが、一因として「自律神経のバランス」が関係している、と考えられています。

自律神経には「交感神経」「副交感神経」の2種類があります。

交感神経が優位だと活発な活動になるため、血管が収縮し、気管内径が広がります。
副交感神経が優位だとリラックスしているため、血管が拡張し、気管内径は狭くなります。

こうして体は自律神経のバランスによって適切に保たれています。
が、激しい寒暖差などで自律神経のバランスが乱れると、鼻の粘膜の血管の収縮・拡張の調節がうまく行かなくなり、鼻炎のような症状が現れる、と考えられています。



寒暖差と喘息

喘息患者の場合、気管支の中は炎症で荒れています。そこに冷たい外気が触れることで刺激になり、発作につながります。

そのため、対策としては温度の変動をできるだけ小さくすることが大切になります。


急激な気温の変化が発作のきっかけになりやすいので、出来る限り体温調節に気を付けて、気温差をコントロールしましょう。
色々ポイントがあるので、いくつか紹介します。

服は薄手の服を何枚か重ね着する
薄手の服を重ね着すれば服での体温調節がしやすくなります。寒かったら着ればいいし、暑かったら脱げばいいので、これは効果的ですね。

冷気を吸わないようにマスクをする
冷たい場所へ移動する時は、移動前にマスクを着けることで冷気を直接吸い込まずに済みます。
またマスクは、マスク内が一定の湿度に保たれるので、冷気と乾燥からも守ってくれるアイテムです。

首元にマフラーやスカーフを付ける
首の皮膚表面近くには、太い血管が通っています。そこを温めることで顔周りの血流が促進されるので体温の維持にオススメです。
同じように、太い血管は手首や足首にもあるので、手袋や靴下などでしっかり防寒することで、更に効率よく血流を促進することができます。

適度に運動をする
筋肉量が少ないと、体内で産生される熱量が少なくなり、体温調整がしずらくなります。
適度な有酸素運動や筋トレで筋肉を強化することで体温を維持し、ついでにストレスも発散できます。ダイエットにもなりますしね。

室間温度差を調節する
部屋と部屋との温度差が5℃以上あると、自律神経のバランスが崩れると言われています。
特に、トイレや浴室などで温度差が5℃以上あるとヒートショックを起こす危険性もあるので、気を付けるようにしましょう。



寒暖差アレルギーの治療

治療について、ハッキリと確率されたものは今のところありません。
基本的には、他のアレルギーと同様に「こういう時に起きやすい」とわかっているものを回避(除去)していくことが大切になってきます。

冷たい空気が入ることが影響しているので、鼻に蒸しタオルを当てるのが有効だったという話もありますし、足を温めることで症状が軽減するのでは、という研究報告もあります。

お薬では、アレルギー薬の抗ヒスタミン薬や点鼻ステロイドが使われます。
その中でも、古い第1世代抗ヒスタミン薬が効果があるようです。



まとめ

寒くなってくると喘息も悪化しやすくなります。
乾燥や冷たい空気、風邪、暖房の風などなど…冬は喘息悪化要因がそこら中にあるので、特に気を付けないといけないシーズンです。

「寒暖差アレルギー」という名前で、”アレルギーなら症状が出るのも仕方ないや”と諦めちゃってる方
。ちゃんと対策すれば症状を軽減することも出来るので、諦めずに色々試してみてほしいです。


参考・引用させていただいたHP
寒いところに行くと鼻水が。寒暖差アレルギーとは??(yahooニュース)
花粉症でも風邪でもない?その症状、寒暖差アレルギーかも(サワイ健康推進課)



今回のオススメは服。
重ね着の話が出たので、薄手で重ね着によさそうな服をオススメします😊

【楽天市場】M〜3Lサイズ『n'Orアシンメトリーフリル衿ロングタンク』綿100% メール便可

【楽天市場】くしゅくしゅシャーリングカットソー 春夏秋冬 【メール便で送料無料】

【楽天市場】今だけ☆1,980円!チェック柄大判ストール(st35) reca レカ ネコポス発送10





ランキング参加中です!応援お願いします✨
にほんブログ村 にほんブログ村へ 





Lineスタンプ販売中です(*´ω`)